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【準々決勝レポート/デンソー vs. 日立ハイテク】日立ハイテクを封じたデンソーの“堅い”ディフェンス

2021年12月17日

 デンソーアイリスが “会心” ともいえるディフェンスで勝利を手にした。

「第88回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会ファイナルラウンド (以下、皇后杯)」の準々決勝、デンソー アイリスは日立ハイテク クーガーズと対戦した。

 両チームは約 2 週間前に行われたWリーグの試合でも 2 連戦したばかりで、これが 3 連戦目。結果は、いずれもデンソーが勝利していたが、2 戦目は82‐75と 7 点差であった。その対戦内容を踏まえ、「リーグ戦での悪かったところを修正しで臨み、それが良い結果になったと思います。ディフェンスも良く、オフェンスでも動き続けて攻めることができました」とデンソーの# 8 髙田真希。中でも「(リーグ戦の対戦では) ピックから崩され、パスを振られて 3 ポイントシュートを打たれたり、インサイドから得点されたケースが多かったので、ピックに対するのディフェンスをハードにくようにしました」 (#15稲井桃子) という防御は冴えを見せ、#11谷村里佳や#28北村悠貴ら得点力のある選手を擁する日立ハイテクに容易にシュートを打たせなかった。

 逆にオフェンスではハードなディフェンスからボールを奪っての早い攻めで加点。前半でペースを握ると、後半もエネルギーを落とすことなく、71‐43と快勝した。

「やるべきことができたことに満足しています」と語ったのはデンソーのマリーナ マルコヴィッチヘッドコーチ。
 昨シーズンから指揮を執る指揮官は、就任当初から “アグレッシブなディフェンス” に重きを置き、チーム作りを行ってきた。それだけに、相手の得点を43点に抑えての勝利に「選手たちも本当の意味で “良いディフェンス” がどういうものかを理解できたのかなと感じています」と、手応えを感じているよう。

 また、試合後のオンライン会見では、その時点で対戦相手は決まっていなかったが、「(準決勝は) どちらが勝ち上がってきてもタフな試合になるでしょう」ともコメント。さらに日本のバスケットファンに向けてこのようなメッセージを残してくれた。
「日本は東京オリンピックで銀メダルメダルを獲得しましたが、その成果を上げる前から、ここ数年どんどんと力をつけていました。準決勝と決勝を観ることができるファンはとても幸運だと思っています」

「デンソーは小さな一歩目を踏み出したに過ぎない」と語るマルコヴィッチヘッドコーチ。
「一番大事なことは選手たちを信じて、毎日練習すること。変わったことはせず、選手たちには毎日取り組んで来たことをそのままコート上で出すことに徹してほしい。それを後ろからバックアップしていきたいです」と、来たる週末の決戦に向けても静かに燃えていた。

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