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第97回天皇杯[ファイナル]川崎ブレイブサンダースが82-72で勝利し、2連覇達成

2022年3月12日

 コロナ禍の影響により1次ラウンドは中止となりましたが、昨年の3倍となる60チームが参加し、昨年9月の2次ラウンドからスタートした第97回天皇杯は最終決戦を迎えました。4次ラウンドから勝ち上がってきた川崎ブレイブサンダースは、2連覇に王手を懸けます。昨年度のBリーグチャンピオン・千葉ジェッツは第1シードで準決勝から登場。準決勝で琉球ゴールデンキングスを92-87で破り、3連覇したとき以来となる3年ぶりの決勝進出を決めました。本日3月12日(土)、さいたまスーパーアリーナにてファイナル(決勝)が行われ、82-72で勝利した川崎が2年連続5回目の頂点に立ちました。

 8-0と千葉が幸先良いスタートを切ります。しかし、千葉の#2 富樫勇樹選手は「チームとしてボールを回して得点を取れていたわけではなく、すぐにひっくり返されてしまいました」と振り返ります。その直後、川崎が連続15点を挙げて流れをつかみ、55-32と19点リードして前半を終えます。「千葉が巻き返してくるのは想定内」とニック・ファジーカス選手が警戒していたとおり、第3クォーターは千葉が26-20で上回り、点差を詰めます。「最後のクォーターはディフェンスのマインドが落ちず、チーム全体としてガマンして守り続けたことが今日の勝因です」と述べた佐藤賢次ヘッドコーチ。最多の25点を挙げ、共同通信社MVP賞に選ばれた藤井祐眞選手は、「一人ひとりが優勝に向かってやるべきことを遂行し、連覇を意識せずに目の前の戦いに集中できた良いゲームでした」と言い、気迫で勝利を呼び寄せたことで2連覇を達成しました。最終結果ならびに個人賞は以下のとおりです。

■最終順位
優 勝:川崎ブレイブサンダース(2大会連続5回目)
準優勝:千葉ジェッツ
第3位:琉球ゴールデンキングス/宇都宮ブレックス

■共同通信社MVP賞
#0 藤井 祐眞(川崎ブレイブサンダース)※初受賞

■大会ベスト5
#0 藤井 祐眞(川崎ブレイブサンダース)※2回目
#22 ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)※4回目
#23 マット・ジャニング(川崎ブレイブサンダース)※初受賞
#1 ジョシュ・ダンカン(千葉ジェッツ)※初受賞
#2 富樫 勇樹(千葉ジェッツ)※3回目

 「ファイナルで負けるのは本当につらいです」と大野篤史ヘッドコーチが言うように、素晴らしい試合をしても、勝つのはどちらか一方だけとなるのが勝負の世界です。天皇杯は終わりましたが、Bリーグはこれからクライマックスへと向かって行きます。千葉はリーグ2連覇が懸かっており、「この試合で出た課題をしっかり修正して、今後のシーズンで成長できるように戦っていきたいです」と大野ヘッドコーチは言い、すぐさまはじまる戦いへ向けて気持ちを切り替えていました。3月16日(水)には川崎はアウェーで新潟アルビレックスBB戦、千葉はホームにレバンガ北海道を迎え、それぞれレギュラーシーズンが再開します。

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